「糸島探検記」シリーズ vol.2
唐津に行くつもりだったが
昨日9月12日、糸島の二丈岳の中にある「明神の滝」という滝を訪れ、さらに二丈岳の山頂まで登った。
もともとは、自転車で唐津まで軽くサイクリングに行こうと思っていたのだが、その途中で「二丈岳はこちら」という看板を見つけ、気が変わった。
二丈岳は、以前から行ってみたかった。その山の中にある明神の滝も、いつかは訪れたいと思っていた。
ならば今日訪れようと思い、自転車のハンドルを左に切った。
その先には、まるでこれからの旅路を祝福するかのように、踏切が口を開けて待っていた。

志自岐宮
しばらくの間、平坦な道と急な坂道が交互に出現した。
平坦な道の写真は撮れるが、急な坂道は必死にペダルを漕いで上るので、写真どころの騒ぎではない。
自然、平坦な道の写真ばかりになってしまうが、「山に近づいていくのであれば、急な坂道もあるに違いない」と想像してもらえれば問題はない。

このあたりから二丈岳に向かうルート上には、いくつもの神社がある。
目的が「明神の滝訪問」と「二丈岳登頂」だったので、すべての神社を巡ったわけではないが、スタート地点そばにあった「志自岐宮」には立ち寄った。

上の写真のあたりで左に行くと・・・。
このように、神社の鳥居が現れる。

ごく小さな神社だったが、横に涼しげな木陰があり、暑い日には最高の場所だった。

原風景
志自岐宮から本道に戻り、少し行くと川がある。
なかなかの清流だ。

川沿いにある枯葉もまた、どことなく季節感があっていい。
川のせせらぎを聞きながら歩いていると、「ザ・田舎」という趣のある景色に遭遇した。
空に山に、田畑。夏の中頃から終わりの時期は特に、この組み合わせが目に沁みる。

いつまでも守っていきたい、この国の原風景だ。
坂が多くなってきた
さて、次第に坂が多くなってきた。これもまた日本の原風景・・・なのだろうが、自転車で坂を上るのはさすがにキツイ。
途中、道の真ん中で威嚇してくるカマキリに二度遭遇した。昆虫好きの弟に後で話すと「なんで捕まえてくれなかったの!」と言われたが・・・。
これから果てしない旅に出るというのに、カマキリを捕まえて持ち歩くことなど、とてもできない。
そもそも、昼間の凄まじい暑さで、正直なところ虫捕りどころではなかった。

上の写真の中央に見えるのは、「佐波の棚田」というらしい。
棚田というものは、小さい頃は山中での宿泊訓練の時ぐらいしか見たことがなかったが、最近はよく山に登るので、見慣れた光景になりつつある。
どんどん道が上っていると思ったら、今度は下りになった。
それまでじりじりとした暑さに耐えながら自転車を押していたのだが、ここですかさず自転車に飛び乗り、一気に坂を駆け下りた。
「ひゃっほーーー!」
この瞬間が、一番気持ち良い。

橋の上に立つと、こんな景色が見えた。
明神の滝はまだまだ先だが、この滝も、なかなかいい。

加茂ゆらりんこ橋に到着
しばらく進むと、「加茂ゆらりんこ橋」というスポットに着いた。
ここから明神の滝へ行くことはできないと思っていたので素通りしかけたが、何となく引っかかったので近くまで行ってみた。
すると案の定、この橋を渡った先に明神の滝があるらしいことがわかった。

「ゆらりんこ橋」という名から、ゆらゆら揺れるアトラクションを想像していたのだが、別に揺れはしなかった。
個人差があるのかもしれない。
加茂ゆらりんこ橋から見えた景色も、なかなか綺麗だった。

加茂ゆらりんこ橋を渡ると、滝のような音が聞こえてきた。
目の前には階段があり、その先は山道になっている様子。これは自転車は邪魔になるなと思い、ゆらりんこ橋を渡ったところに自転車を停めて、鍵をかけた。
このときの行動があとで祟るのだが・・・。まあ、続きは次回お話しすることにしよう。
(つづく)
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