156. ベランダ改造計画

こんにちは! おぬまです。

昨日の夜、友人のしももんと一緒に餃子の王将で晩ごはんを食べたあと、

極王炒飯と餃子

隣のミスターマックスでアウトドア用のテーブルとイスを買いました。

「そんなもの、何のために買ったの?」と問われれば、

「・・・それは、マンションのベランダを『素敵なベランダ』に改造するため」と答えます。

自宅に戻ると、さっそくしももんと一緒にテーブルとイスを設置し、

設置したイスに腰かけてまずオセロをしました。

オセロが終わると、「やっぱり、机の上を照らす明かりが欲しいね」と感じ、

「ライトあるいはキャンドル」を探す旅に出かけました。

<・・・その前に、ジブリの「耳をすませば」という映画を観たんですけどね(笑)>

ナイトキャンドルを求めて

もう0時を過ぎていたので、開いている店はわずかでした。

まずはコンビニに行ってみましたが、火をつける道具はあったものの手頃な照明器具はなく、

今度は引き返して24時間営業のマックスバリュに向かいました。

「どこかな~」「そもそもあるんかいな」と、探し歩いていると、

「あッ! あった!!」

「ナイトキャンドル」という、まさに探し求めていたものが見つかりました。

ついでに納豆や豆乳も買って家に戻り、

ナイトキャンドルをベランダのテーブルに設置。

マッチ

そして、マッチを擦って火をつけました。

「マッチ、マッチ、近藤マッチ・・・♪」

1本目のマッチはキャンドルに火をつけられずに黒焦げになりました。

もう1本出してマッチをキャンドルに押し当てましたが、

なかなか火は燃え移りませんでした。

キャンドルの説明書には、「中にマッチを入れないで!」と書かれていたのですが、

成り行きに任せていたら、「入れないで!」と言われたマッチが、しっかりキャンドルの中に入ってしまいました(汗)

1個300円くらいでした

しかし手で持つ部分まで燃えてしまったマッチを取り出すことは、もはや不可能。

「あーあ・・・」とぼんやり見ていると、

次第に、マッチの火がキャンドルに移っていくではありませんか!

そして、一瞬マッチについている火が弱くなったその時、

「いま!」とマッチをつかみ、顔に近づけてマッチの火を吹き消しました。

「ふう~、何とかなった」

懸念事項が解決したので、その後の僕たちはチラチラと燃える火を、飽きることなく眺めていました。

夜更けのサイダー

台所を見ると、1本のサイダーがありました。

バイト先でもらったものですが、飲むこともなく置き忘れていたのでした。

僕は夜風に涼み、キャンドルの火を見ながら「こういうとき、お酒とか炭酸とか飲むと最高なんだろうなー」と思っていたところだったので、

「このサイダーは、この日のためにあったのか!」と台所へと跳躍し、サイダーをつかんでベランダに走りました。

そして、「・・・プシュッ」

しももんもサイダーの缶に耳を近づけていました。

お隣さんも在宅でした

時を忘れ、我をも忘れる

夜の風、キャンドルの灯火、そしてサイダー。

ここまではそろいましたが、あと一つ何かが足りませんでした。

すると、しももんがスマホを取り出し、「波の音」の動画を流し始めました。

「ああー、これだよ、これ!」

寄せては返す波の音に、僕たちはしばし時を忘れました。

ただでさえ、明々と燃える火を見て恍惚としていた僕たち。

それに波の音が加わっては、もう浮世の苦しきこと、辛きことどもははるか彼方へ消え去ってしまいました。

写真に撮ると、肉眼で見た色と少し違って見える

あしたになりて

翌朝起きると、雨が降っていました。

しかし、昨晩買ったテーブルとイスは、濡れていませんでした。

置き忘れられたサイダーとキャンドル。

僕は朝からベランダのイスに腰かけ、

昨日買った豆乳にきな粉を混ぜて温め、それを飲みながら本を読んだり空を眺めたりしました。

曇り空を眺めていると、流れていく雲の速さに、

何とはなしに人の世の儚さを見た気がしました。

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