こんにちは! おぬまです.
先日、髪を切りに近くの床屋さんに行ってみたのですが、そこがちょっと変わったお店だったので、今回はそのお話をしたいと思います。
髪を切りたい
高校生のころまで、僕は月に1回くらいのペースで髪を切りに行っていました。
そのころはお母さんの知り合いの美容師さんに切ってもらっており、毎回予約をする必要がありました。
なので、今回行った床屋さんも予約が必要なんだろうなと思い、「店に入ってみて、いい感じだったら予約して帰ろう」くらいに考えていたのですが・・・
店に入ろうとすると、まずドアノブに鍵みたいなのがついていて、それを押しながら開けないといけなかったらしく、気づかなかった僕はしばらくドアをガチャガチャやっていました。
何とかお店に入ると、壁や床、そしてソファまですべて年季が入っていて、
まるで志村けんのコントの舞台のような風景でした。(そういえば床屋コントがあったような)
ソファの横には本棚があって、数十年は置いてありそうな古本や漫画が見えました。
おまけに、店内にはラジオが流れていて、野球の実況中継を行っていました。(いまのラジオ放送なのかは微妙なところでした。コマーシャルが古くさかったので)
一通り店の中を見渡して行き当たった問題は、「お店の人はどこ?」
ラジオの前におじいさんがいたので「お店の人はどこですか?」と聞いたところ「え、私ですよ」という反応が。
こ、これは失礼しました。。。お客さんかと思った。。。
それなら話は早いと、「予約をしたいんですけど・・・」と言うと、
「予約はいりませんよ。すぐ切れます」と言われたので、おお、ラッキー! と思ったのも束の間「息子が帰ってくるまでお待ちください」
・・・仕方がない、待つか。。。
現れたヘアカッター
僕がソファに座って待っていると、奥の部屋からフライパンを持ったおばあさんが出てきて「息子はまだおらんよ てかあの人だれ?」と僕を見て言います。
それに対しておじいさんが「お客さんたい」と苦々しそうに答えます。どんな店なんだ、ここ・・・
おばあさんはその後も何度か奥から出てきて(そのたびにフライパンを持ってきていました)、
「あ、勝っとるやん」とラジオに向かって言ったり、おじいさんに話しかけたりしていました。
僕はどうしていいかわからず、とりあえずヤニ焼けした店の壁をじっと見つめていました。(何だか40年くらい前にタイムスリップした気分でした)
10分ほどしたときに、入り口付近でバイクの音が。
お、ついに息子さんが来たか!! と窓を見つめていると、入ってきたのは50代くらいの男性。え、これが息子!!??
よく考えると、おじいさんとおばあさん(老夫婦)は見たところ70代後半くらいだったので、
その息子が50代である可能性は十分にあるのですが、息子さんが現れるまでは勝手に30代くらいの人だと想像していました。。。
「待たせたね! どんな感じに切るかい?」と聞かれ、僕は希望を伝えました。
するとさっそく散髪開始。
コロナの影響なのか、それともその人のもともと持った性格なのか、あまり言葉を交わすことはなく、ただ僕の頭がスリムになっていきました。
髪を切る瞬間のハサミの扱いがちょっと荒っぽかったので、毛根に痛みが走り、切られるたびに「いて!」と心の中で叫びました。
お店には眼鏡で行っていたので髪を切る前に外しており、そのため今自分の頭がどんなふうになっているかが全く分かりませんでした。
(初めて行った店でもあったので、これは結構恐怖です)
髪切りが終わる寸前にようやく息子さんが口を開き、
「大学生?」「大学ってやっぱりオンライン?」「学費とかってオンラインでも変わらないの?」と立て続けに質問をしてきました。
僕はその1つ1つに答えながら(髪型は大丈夫だろうか)と不安に思っていました。
さっぱり
髪切りが終わって、髪を洗って乾かしてもらい、眼鏡をかけてみてみると髪型はなかなかにいい感じ。
「切り方は荒っぽかったけど、腕はいいんだろうな」などと思いながら値段を聞くと、「2900円です」との答えが。おお、思ってたより安い・・・
店を出る時にはおじいさんも現れ、2人で見送ってくれました(おばあさんは奥の部屋で何か言っていました)。
ここでまたしてもドアに引っかかり、ガチャガチャやってしまいましたが、息子さんに開け方を教えてもらって何とか脱出。
夕方の風にあたりながら、川沿いの小道をゆっくりと帰っていきました。
おわりに
今回いった床屋さん、家から5分くらいの近場にある上にレトロな雰囲気が僕の好みに合っており、
さらに値段も結構安くていい感じに切ってくれるので、また行きたいなと思います。
それでは、今回はこの辺で!最後までお読みいただきありがとうございました♪ 次回もお楽しみに☆彡
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