こんにちは! おぬまです。最近「松田聖子愛を語るコーナー」シリーズで、大学受験の勉強をしていたころの話をちょくちょくしているので、この機会に詳しく書いておこうと思いました。
この記事を読んでくださっている方々の中に中学生や高校生の方がいらっしゃったら、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1.数学という怪物
僕にとって、大学受験のカギとなったのは数学だったと思っています。
ここでは現実感を出すために、少し恥ずかしいですが点数なども赤裸々に話していこうと思います。
高校生になるまで、数学に対する苦手意識はあまりありませんでした。「苦手とは思っていないけど点数が取れない」僕にとって、数学はそんな教科でした。
高校受験の際にも数学の点数の低さが足を引っ張っていましたが、その時はあまり時間がなかった(ように感じた)ので入試問題の過去問を何周もして、(最後は問題を見た瞬間に答えが出るまでになりました)何とか乗り切りました。
しかし、そのやり方はあまりいい方法ではなかったと今では感じています。なぜならそのやり方で、高校に入るときにはそこそこの点数を出せました(50点中45点)が、高校に入って2ヶ月くらいするときれいさっぱり忘れてしまったからです。(2ヶ月くらいたって同じ問題を解きなおしたら半分も取れなかった)
つまり、過去問を何周もするやり方はその場しのぎにはなっても本当の力をつけることにはならないのです。
とはいえ、その事実に気づいてもなお、僕は数学に苦戦し続けていました。今では笑い話ですが、高校3年生の8月の九大プレテストの数学の点数は、何と200点中10点。「元気出して」と周りからは慰められましたが、あと5カ月弱でこれをどう改善すればいいのか・・・僕はちょっと落ち込みましたが、その結果を手に帰宅すると、
すぐにゲームを始めました。
「そのうちどうにかなるでしょ」その時はそんな気持ちになるしかなかったのです。しかし、何もしなければ第1志望への合格は難しいでしょう。。。
2.ブレイクスルー
ところが、本当に「そのうちどうにかなった」のです!
忘れもしない、11月15日(日)。髪を切って家に帰ってきた僕は自分の部屋ではなく、普段父、母、弟の3人が寝室として使っている和室に机を持ち込むと、畳に座って宿題を始めました。
いつもと違う環境で、緊張感を持って取り組んだので宿題はすぐに終わり、「何か他にも勉強したい」と思いました。
その数週間前から「数学やらなきゃ」と思って青チャートを毎日解くことにしていたのですが、量が多く「受験までに間に合わない」という焦りからあまりはかどっていませんでした。
そこで、「じゃあ学校で使っている数学の教科書の問題を解こう」と思いつき、全部は時間的に厳しいので数ⅠAⅡBの教科書を眺めて「単元の最後についている問題」に絞って毎日取り組むことにしました。
問題数は、合計300題(1題に大体3,4問くらい出題されてました。つまり約1000問)ちょっと。これはこれで終わらなそうに感じますが、ちょうどそのころ読んでいた「独学大全」という本に「自分の目標までの道筋を可視化して、小さな目標を達成するごとにマークしていくとよい」という風なことが書かれていたので、ノートを4分割(ⅠAⅡB)し、さらにその中で単元ごと(微分・積分、2次関数など)に区切り、1マス1題として300個くらいのマス目を作り(定規で一気に作るとおすすめです)、問題に正解したら塗りつぶし、間違えたら見直した後いったん飛ばして、数日後に戻ってきて再挑戦するということを繰り返しました。
↑ こんな風に正解するごとに塗りつぶす形にすると、ゲームをクリアしていくような感覚で取り組めるので「もっと先に進みたい」という気持ちが芽生えて、1日に40問(大体10題分)も解いてしまう日もありました。
ちなみに、僕は問題を題>問で表記していましたが、そこはお好みで大問>小問のように分類してもらっても構いません。
あとは、いっぱい解こうとするよりも「とりあえず1問解こう」くらいの気持ちでいた方がいいです。1問解いただけでも、大きな前進。自信をもって次の日もまた取り組みましょう!
「やりかたはわかったけど、本当にこれで結果が出るの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
それでは、その後どうなったかのお話をしていきましょう。
8月のプレテストで200点満点のうち10点というすさまじい結果を出した後、11月15日に覚醒して「毎日数学」をはじめたおぬま。それから2週間後くらいにまた模試がありました。(11月は怒涛の模試月間だった記憶があります)
その模試での数学の点数は、200点中98点。「お! ちょっと上がってる♪」まだまだ受験本番の目標点(120点くらいだった気がします)には届いていませんが、それでも大きな成長です。僕は自信をもってそれからも取り組み続けました。たまにサボってしまう日もありましたが、そんな時は例の電子辞書で坂本九の「明日があるさ」を流して寝ました。
そして12月に入りました。相変わらず、毎日憑かれたように数学に取り組むおぬま。「元気出して」と以前励ましてくれた友人は、「もう間に合わないよ」と冷やかしてきましたが聞き流し、休み時間も暇さえあれば数学を解き続けました。
年末年始、誘惑に負けてゲームをしたり松田聖子の歌を聴いたりして全く勉強をしない日もありましたが、数学だけは寝る前に「あ! やってなかった!」と思い出して(机の上に常に数学の教科書やノートを置いておくとよいです)とりあえず1問だけ解いて寝ていました。
3.本番間近!
共通テストの1週間前に「直前模試」みたいなのがあって、そこでの自己採点結果は本番に向かう自分のメンタルに大きな影響を及ぼす、と担任の先生から言われていたので、心してその模試を受けました。
数学の結果は200点中137点。「めっちゃ上がってる!!」 世界史や国語、英語は自信があったので、数学でここまで取れればもう大丈夫。そう確信しました。
本番の日。1日目は国英社でした。そして、前に話したように1日目が終わった夜、帰宅すると松田聖子の写真集が前倒しで届いていたのでそれに夢中になってしまい、その夜は数学と理科の勉強をほとんどせずに寝てしまいました。あんなに毎日解いてきた数学を、ここでやめてしまうなんて。。。とちょっと不吉な思いがしましたが、本番直前の休み時間に何問か解いて「よし、昨日やらなかった分も解いたぞ」と自分に言い聞かせてテストに臨みました。
さて、ここで今までの流れを点数で振り返ってみましょう。
2021年8月 模試で200点中10点
<11月15日、ブレイクスルー>
11月 200点中98点
1月(直前)200点中137点
高校の先生や友人たちは「本番になると点数が下がりやすい」とよく言っていました。僕もそういう中で生活していたので、多分そうなのだろうと思っていました。
しかし、共通テストが終わって自己採点をすると、みんなが当たり前のように言っていることは、必ずしも当たり前ではないという事実を思い知らされました。
共通テストの自己採点の結果、数学は200点中148点。
もっと高い点数を取った人は恐らくたくさんいると思います。でも、ほんの半年前には10点だった僕にとって、148点という数字はあまりにも大きく映りました。
共通テスト本番から1週間後、ついに11月15日から始めた「毎日数学」がひと段落。(結局本番までにすべてを終わらせることはできませんでした)小問換算すると、合計1017問くらいだったと思います。
4.以下、参考までに
塾には行った方がいいの? と高校生の時に友人が聞いてきました。それぞれ合う合わないがあるので、どちらでもいいとは思いますが、僕は行きませんでした。大きな理由として、「夜遅くまであるので(たぶん)眠そう」と思ったからです。
それと、僕は明日までの課題があったとしても、「今日は寝て、明日の朝早く起きてやった方がいい」と言って22:00前には寝るタイプでした。(たいてい起きられず学校であわててやる羽目になったのですが)
それから、「やりたいことを我慢して勉強した方がいいのか?」と疑問に思われる方は一定数いらっしゃると思います。僕自身の考えとしては、「やりたいならやった方がいい」と思います。
どんなにテストが近くても、(もしかしたら近かったからこそ)ゲームをしたり、サイクリングに行ったり、松田聖子の歌を聴いたりしたくなったらそれを実行していました。
ところが、やりたい放題やっておきながら、僕は結構後で「これしなかったら3時間は勉強できた」などとくよくよしていました(笑)大切なのは、やりたいことをやった後に「勉強しとけばよかった!」と悔やまないことです。
あとは、受験本番に緊張しすぎないための技として「大学に行く以外にも選択肢はある」と結構具体的に考えることです。ただ漠然と思うだけではなく、「大学に行かないとしたら、どういう人生計画にしようか」とちょっと細かく考えてみると「それもありかも」と新たな可能性が見えてきます。僕の場合は、一時期「大学行かなくてもいいかも。自由な時間をのんびり過ごしたり、日本や世界をいろいろ歩き回って大学ではできない経験をする方が楽しいかも。」などと考えていました。その考えは2次試験の後、大学から合格通知が来るまで抱き続けていたので、2次試験本番は「ダメだったら放浪するだけ」と軽い気持ちで受けることができました。(逆に、高校受験はめちゃくちゃ緊張して、面接カミカミでした笑)
5.おわりに
今回は、大学受験の勉強をしていたころの、数学に関する話ということで、もれなく書きたかったのでいつもより大幅に長い記事となってしまいました。一応太字部分を作って見やすくなるようにしたつもりですが、最後までお読みいただいた方、本当にありがとうございました!
次回からはもう少し短くまとめていこうと思います。
それでは、またお会いしましょう!
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