9ヶ月ぶりの再会
先週の金曜日、久しぶりに友人のT.Kと遊んだ。
会うのは実に9ヶ月ぶりだった。
その間何度も会う約束をしていたが、そのたびに雨や雪、体調不良などで延期になっていたのだ。
当初はカラオケだけの予定だったが、以前2人で行った「きららの湯」という温泉が営業再開していたので、そこも行くことにした。
きららの湯…。何とも懐かしい響きだ。
きららの湯の思い出
2022年の10月初旬、知り合いの紹介で深江にある海の家で駐車場整理のバイトを半日間一緒にやり、その帰りに「温泉行くかー」と立ち寄ったのが最初だった。
温泉も気持ちよいが、流れているBGMがまた良い。露天風呂に入って夕陽を眺めながらあのゆったりとした音楽を聴くと、「あ~今充実しているな~」と思える。
温泉を上がったあとは館内のレストランで「イカの活き造り」を食べた。温泉と食事と行き帰りの電車で海の家バイトの給料は消えたが、本当に楽しい時間だった。
たった一度行っただけで、私は「きららの湯」が好きになった。
その頃すでにmeets糸島のライターになっていたので、1週間後くらいにさっそく取材に行った。
そして記事を書き上げたのだが、記事を公開してすぐに「きららの湯」は突如休業。
せっかく良い場所を見つけたと思ったのに、2回訪れただけで行けなくなってしまった。
そのことについて長らく残念に思っていたのだが、この前営業再開をしたという情報を手に入れ、さっそく初回と同じようにT.Kと訪れることにした。
カラオケ移動
14時に周船寺のカラオケで集合という約束になった。
当日時間通りに集まってカラオケに入ったのだが、店内は順番待ちの人々でいっぱいだった。小学生もいれば、おじいさんもいた。学ラン姿の集団や大学生らしき2人組も、何か話しながら並んでいた。
「この様子では、1時間以上は待たないといけないかもしれないな」
そう感じたので、T.Kに「どうする?別のカラオケ行く?」と聞いてみた。
周船寺にあるこのカラオケは3月初め~4月初めまで値上げをしており、通常900円でフリータイムを利用できるところを1560円も払わなければならないなど、やや難点があった。
それにひきかえ、糸島高校前にある別のカラオケは3月24日までは通常料金で、フリータイムを740円で歌えるという利点があった。さらに、糸島高校前のカラオケは1つ1つの部屋が広い。
周船寺付近から糸島高校前まで電車代はかかるが、どのみち深江にあるきららの湯に用があったので、糸島高校前は通り道だった。
周船寺のカラオケを出て、私は徒歩でT.Kは自転車だったので、2人で歩いて波多江駅まで行った。カラオケから周船寺駅も波多江駅もほぼ同じ距離だが、波多江の方が糸島高校に近いためである。
波多江駅から糸島高校前駅まで1駅。すぐに到着しカラオケに入ると15分待ちとのことだったので、しばらく雑談しながら待ち、そして入室した。
ふたたび電車に乗る
カラオケが終わると、糸島高校前駅から深江駅まで電車で行った。
当初の計画では「14時~16時カラオケ、移動して17時~18時温泉」のつもりだったのがカラオケ移動で少し狂ったが、移動先のカラオケが駅前にあったのが良かった。
結局「15時~17時カラオケ、移動して17時半~18時半温泉」くらいのスケジュールになりそうな感じである。
ホットサンド
深江駅に着いて階段を降りると、個人宅の前に横を向いた人が立っていた。掃除でもしているのかと思って見ていると少し笑ったので笑い返すと、急に「こんちは!新しい焼き肉屋ができたのご存知ですか」と話しかけてきた。
「いや、知りません」と言うと、「よかったらコレどうぞ!」とチラシを渡された。礼を言って去ろうとすると「クーポンもついてるんで、行ってみてください!」と背後から声が飛んできた。
ちょうど少しお腹が空いていたので、「焼肉か~」とチラシを見てさらに食欲が増してしまった。
とはいえ、焼肉は高い。カラオケに行き、温泉に向かっている今焼肉に行くのは無理だと思った。
何かないかと思いながら歩いていると、一度だけ行ったことのある「伊都ホットサンド 笑顔」というお店が見えてきた。
「たしかここは、安くて美味しくて、ボリュームもあったはず」と思って窓口に近づくと、笑顔の女性が出迎えてくれた。
実はこのとき17時半くらい。「笑顔」の営業時間は17時までもうとっくに過ぎていたのだが、文句ひとつ言わずに注文を受けてくれた。
T.Kと2人で650円の豚サンドを注文し、半分ずつに分けて食べた。ここのホットサンドは、半分でも食べ応えが十分にある。
お腹が満たされたところで、目の前のきららの湯へ。
温泉に入り帰宅
きららの湯は休業中に経営母体が変わっていたので、お店の雰囲気などがどのくらい変わっているのか気になっていたが、あまり極端に変化している感じはなかったので安心した。
しかし平日の夕方だからか、あまり人はいなかった。
温泉に入り、1時間ほどのんびり過ごした。半年分くらいの疲れが一気に取れた気分だった。
温泉を上がってから少し無料休憩室に立ち寄り、そして電車に乗って帰宅。電車に乗っていると、途中でライター仲間の女子に遭遇してびっくりした。
久しぶりに温泉に入り、温まった身体で布団に入ると、そのままぐっすり朝まで眠っていた。