266. 易に基づいた生活

2024年3月18日(月)の記録

2週間ほど前から、「易(えき)」を学んでいる。

易とは、儒教の経典・四書五経の1つである『易経』に基づいた占いである。

九星気学を勉強していると、易の影響を大きく受けているのがわかり、次第に興味が湧いてきたので易も勉強することにした。

易についての簡単な説明

易の占い方は色々あるが、私は八面体のサイコロ2つと六面体のサイコロ1つを使って占っている。

易についての詳しい話はいつか話すとして、今は必要な部分だけを簡単に説明しよう。

まず占いたい事柄をなるべく明確に思い描き(あるいは口に出し)ながら、これら3つのサイコロを振る。

すると外卦(がいか)・内卦(ないか)・爻(こう)が出るので、六十四卦のどれに当たるのかを本で調べ、内容を熟読する。

この熟読した内容をもとに、ある事柄をどうすべきかについて、改めて考えていく。

ここで大事なのは、出た卦をそのまま受け取るのではなく、自分の置かれている状況に照らし合わせて言外の意味をも汲み取るということである。

これが易の面白い部分であり、奥深いところである。ただ表面上の理解に留まるのではなく、思考を働かせて柔軟に解釈する能力は、ひたすら実践を重ねることで高まっていく。

「22.山火賁」が出た

易の面白さについて話し出すとキリがないので、ここでは易を使って占い、実際に行動してみて感じたことや遭遇した出来事などを綴っていこうと思う。

まずは2024年3月17日に、「明日はどんな日になるだろうか、どんな心構えで過ごすと良いだろうか」と占った。

そうすると外卦は艮(ごん)、内卦は離、爻は二が出た。

これを本で調べてみると、22番目の卦の山火賁(さんかひ)であった。

<最高の美は飾らない素顔>という意味らしい。賁とは、光り輝く美しい貝殻であるそうだ。

内容を詳しく読んでみると、日常生活を慈しむささやかな幸せを示すという。

これはまさに、昨日ブログで私が言っていた『「当たり前」のように思える日々の中から幸せや喜びを見つけ出し、綴っていきたい』という部分とリンクする。

さらに「テーマ別読み方例」という項目を見ていくと、仕事や人間関係においては言葉より行動が大事であり、芸術や芸能などの分野での交流には大吉の卦であるという。

お金の項目を見てみると、筋トレやウォーキングで鍛えた体に知性と誠実さがあれば最強である、とのことだった。これはものすごく参考になる。

美しく飾るのも良いが、ありのままの自分に磨きをかけていくのが何より大事であるということだろう。

あとには「体や心の健康を維持するためにお金を使おう」と続いているが、鍛えるのにお金はかからないし、今のところ特にお金を使う必要はないなと思った。

それに、つい先日友人と温泉に行ったばかりでもある。

気になる爻

さて、3月18日という日について占ったところ、六十四卦のうち22番目の山火賁が出たというところまではわかった。

しかしここから、さらに重要な局面に入ることになる。

それは爻(こう)である。

卦について表面的に良し悪しを判断するのはそもそも好ましくないが、それでも卦の基本的な意味について書かれていることが前向きだと嬉しいものである。

ところが、初爻から上爻までの6つの爻を加味して考えると、前向きな内容だと思っていたのにまるっきり反対の意味に変わることもある。

今回はどうだろうか。

二爻が出たので、意味としては「今はまだ実力不足。自分の力だけではうまく飾れず、上の立場にある人の力を借りて何とか形を整えている状態」であるという。

これは確かに、そうだと思う。歌や踊りのステージに関して考えると、さらに実感が湧いてくる。たくさんの人々の助けによって、ステージに立てていると感じることが多い。

出た卦を判断すると

しかしそれは、どんなに歌や踊りに熟練したとしても、あるいはどんなに名が上がったとしても、同じことではないだろうか。

いつになっても1人だけの力でステージを成功させることはできない。

たくさんの人々の力を借りて、手助けをしてもらいながら、そうやって最高のステージを作っていく。自分も助けてもらう一方ではなく、歌や踊りでみんなを元気づけたり、他の場所で誰かを助けたりして受けた恩を返していく。

それが、あるべき姿ではないだろうか。

「今はまだ実力不足」というのは、逆に言うとこれから成長していけることを示している。今後も大いに鍛錬に励もうではないか。

そういうわけで、3月18日について出た卦は「謙虚な姿勢で人からの助けに感謝し、なおかつさらなる成長を目指して鍛錬に励め」というメッセージであるように感じた。

「最高の美は飾らない素顔」。とても良い言葉だと思う。飾らない素顔に、どこまでも磨きをかけていきたい。

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