264. おぬまの吉方位巡り(1)

2024年に入ってから「九星気学」というものを学んでいる。

それは吉方位に満ちている良いエネルギーを受け取って、人生を好転させていく学問だ。

もともと遠くまで歩くのが好きだったし、昨年の暮れから禅やヨーガにも興味を持っていたから、この学問は自分にぴったりだと思った。

1月の初めごろからこの「吉方位」を巡ることを実践しているが、すでに少しずつ効果が出てきている。

これから、その吉方位巡りの過程をここに記録していきたいと思う。

ここで簡単に説明をしておくと、九星気学では東西南北と北東・北西・南東・南西の八方位、それから一白水星から九紫火星までの九星を使って吉方位を割り出す。

吉方位には年、月、日、時と様々な種類があるが、ここでは日ごとの吉方位に従って吉方位巡りを行う。

その年の吉方位は引っ越しや長期間の出張の際に有用で、月の吉方位は数日間の旅行の際に役立つ。

日ごとの吉方位は、日帰りの小旅行や買い物の際に使えるというわけだ。

染井神社(東・二)

糸島市大門にある、染井(そめい)神社

その日(2024年1月13日土曜日)の吉方位は東の二黒土星だったので、家から東の方にあるこの場所を訪れた。

もともとその近くにある高祖(たかす)神社に行く予定だったのだが、その手前にこの神社があり、「なんか良さそう」と思って立ち寄った。

結局この日は染井神社しか行かなかったが、とても清浄な気に満ちていて、気持ちの良い神社だった。

森の中や山の中は、本当に落ち着く。人が少ないというのも、また良い。

鳥居をくぐって、神社の中を見てみよう。

たくましい狛犬

鳥居をくぐって石段を上ると。

そこにはこのように、たくましい狛犬が待っていた。

狛犬の前足の、なんと太いことか。

おぬまはこんなにたくましい狛犬を、これまで見たことがなかった。

1対のたくましい狛犬が向かい合って鎮座している様子は、何とも厳かである。

本殿の周りを歩く

さて、狛犬を堪能したら本殿にも参拝しよう

神社の本殿の内側には、このように絵が飾られているのだが、古風で味のあるものが多いので、見ごたえがある。

風が吹いてきた。

木々がそよ風に揺れている。なんとも爽やかな光景だ。

本殿のある広場の奥に、どこかへ通じる道が伸びていた。

「いったい、何があるのだろう」

行ってみよう。

日当たりの良い山道を歩いていく。なんと心地の良いことだろうか。

結局、「謎の道」は回り回って神社の入り口につながっていた。

そこは最初にくぐった鳥居より手前の、自転車を停めている場所だった。

「染井の井戸」の伝説

染井神社を後にすると、その近くにあるという「染井の井戸」を訪れた。

この井戸には伝説があるらしい。近くにあった情報板によると、このような内容であった。

九州地方のクマソと戦うため、神功皇后が怡土の山麓に本陣を置いていた。しかし戦いのさなか皇后の夫である仲哀天皇は敵の矢に当たって亡くなり、兵士たちは悲しみと戦いの旅への疲労から、大いに士気が下がってしまった。

神功皇后は自身と兵士たちの士気を奮い立たせるため、一つの奇蹟を起こす。

亡くなった仲哀天皇の秘蔵の鎧を手に取り、「昨夜夢の中でこのようなお告げがあった。この鎧を泉の中に沈めて赤く染まれば、この戦いは必勝である。染まらなければ望みがないから早々に引き上げよとのお告げだ。」と言って泉に白生地の鎧を沈めると、果たして赤く染まった

皇后も兵士たちも我を忘れて叫び、士気は大いに振るった。

このとき赤く染まった鎧を近くの松の枝にかけて干したのだが、その松がやがて見事な枝ぶりの巨樹となり、付近の染井神社の境内に生存していたという。近年この松は枯死してしまったので、その幹株が染井神社に保存されている。

枯死したという松の幹株は、確かに染井神社の境内にあった。

おそらく、これのことだろう。

さて、「染井の井戸」の伝承を読みながらしばらくそこに佇んでいたところ、ちょうど日の光が差してきた。

下の写真を見てほしい。日光によって木の葉や鳥居がかすかににじみ、とても神秘的な光景が生まれている。

それを見たおぬまの心は、どこまでも澄み渡っていった。

おわりに

今回は東が吉方位だったので、東方にある染井神社を訪れ、存分に良いエネルギーを受け取った。

染井神社と染井の井戸の探訪を終えて、家に帰るおぬまの心はうきうきと晴れやかだった。

これからも吉方位を活用していこう。一度や二度の旅で得た吉方位の効果は小さくとも、積もり積もってやがては大きな幸を呼ぶことだろう。

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