最近、ヘンな蚊がついてくる。
そもそも蚊というものは、どこからか部屋に侵入してきて身の回りをつきまとったり、
山の中で猛然と襲い掛かってきたりするのが常であるから、ついてくること自体は不思議ではない。
しかし、今回の場合はしつこすぎるというか、なんか普通じゃないと思う部分が多いので、ブログに書いてみることにした。
出会い
この蚊と出会ったのは、おそらく2階の自室だった。
その蚊が手の血を吸おうとしてきたとき、振り払ったのだが逃げなかった。
殺したくもなかったので、「どっか行け!さもないと叩くぞ!」と大声を出したが、蚊は知らん顔で血を吸ってくる。
仕方なく指ではじいて追い払った。
ここまでは、普通の蚊である。
家の中で
少し変だなと思ったのは、そのあと食事をしに1階に降りたときに、一緒に階段を下りてきたとき。
とくにうるさく飛び回るわけでもなく、静かについてきた。
そして食卓に着くと、身の回りを飛び回りはじめる。指と腕を何ヶ所か刺された。
食後、急いで2階に逃げると、部屋のドアを閉めるときに滑り込んできた。
「別の蚊かも」と思ったが、何度も目にしていたので、感覚的に同じ蚊だとわかった。
車にも
その後、車で出かける用事があったので家を出て車に乗り込むと、ドアを閉めるときに蚊が入ってきた。
雰囲気で、「あいつだな」と思った。
用事をすませて車に乗り込むと、またいる。
まあ、一瞬しかドアを開けないから、当然といえば当然か・・・。
車を走らせて家に着くと、「待ってました」とばかり車を飛び出し、玄関までついてきた。
そのまま自室までついてきたということは、言うまでもない。
布団の中から
ここまでの話には、「思い込みだろう」「別の蚊と見間違えたんだろう」などと、いろいろと反論も起こることだろう。
自分も「気のせいだろう」とあまり信じていなかったいたが、ここまでの話に出てきたすべての蚊が「同一蚊」なのではないかと思ったのは、次の出来事が起きてからだった。
それは、夜に眠ろうと思って布団に行ったときのこと。
布団をめくると、なんと中から蚊が出てきた。
そして自分の手に止まり、しばらくじっとしていたが、そのうちどこかに飛んで行ってしまった。
血が吸われた形跡はなかった。
翌晩も、同じことが起きた。
それにしても、なんで蚊が、布団の中に!?
不思議だ
昼間に弟が布団で寝ようとしたときにも、蚊が出てきて「えっ、蚊だ!布団から蚊が出てきた」と弟が騒いでいた。
暖かい布団の中が、気持ちいいのだろうか。蚊にもそんな感覚があるのか?
謎が多いが、母に話すと「変な蚊やねえ!」と驚いていた。
やっぱり、普通じゃないみたいだ。
言葉が通じないので、なぜそんな不可解な行動をとるのか聞くことはできないが、いつかその意味が判然とする日は来るのだろう蚊。
蚊の寿命は、人間に比べてはるかに短い。もしもここまでの出来事がすべて同じ蚊によるものだったとすると、もうすぐその蚊ともお別れだろう。
そんなことを書いていたら、また二の腕を蚊に刺された。
かゆい。