229. 名古屋グルメツアー(1)

meets糸島という地域メディアのスタッフによって企画された、「名古屋グルメツアー」。

先日(3月13・14日)、おぬまはこれに参加してきた。

このグルメツアーに参加したのは、

meets糸島で年間MVPとなった2名のライター(おぬまとF)と、

meets糸島のスタッフ2名(IさんとMさん)、そしてmeets糸島の母体となっている会社の社長Yさんの5名。

このツアーでは、美味しい食べ物や貴重なもの、興味深い場所などさまざまな事物に出会ったが、

早くも行きの空港で、数々のドラマが繰り広げられることになろうとは、さすがのおぬまでも察知できなかった。

それはまさに、このツアーの幕開けにふさわしい珍奇な事件の連続であった。


空港でFと合流

meets糸島の学生編集部の編集長で、学部も年齢も同じFと、福岡空港で合流する手筈になっていた。

実際はそれ以前に電車内で一緒になる予定だったのだが、色々とあって空港に先延ばしとなった。

先に空港に着いたおぬまは、おみやげ用のお菓子売り場を興味津々で物色していた。

あまりに夢中になっていたために、Fが隣に来ても気づかず、声をかけられた瞬間、驚いて「うわっ!」と飛び上がりかけた。

下りのエスカレータで・・・

Fと合流したので、下の階に移動することに。

そのとき、エスカレータに乗ることになったのだが、何となく嫌な予感がしていた。

「これ、もし落ちたら大ケガするよな~。運が悪ければ・・・」

そんなことを考えていたせいか、乗り込むときにタイミングを誤り、

エスカレータのステップとステップの間の、妙なところにキャリーケースを置いてしまった。

キャリーケースが転がり落ちる。

それを止めようと上体を傾けたところ、自分の身体まで引きずられていった。

ちょっと長いエスカレータだったのか、下の階ははるか遠くに見える。目が回りそうだった。

しかし前にはFがいる。このままいけば、Fを巻き込んで落ちるところまで落ちるしかない。

何とか転落を回避しようと、エスカレータの手すりにしがみついた。

キャリーケースは宙に浮いたまま、しばらくの間、かなり危険な状態が続いた。

間一髪のところで助かったが、今思い返しただけでもゾッとする。

もう、下りのエスカレータには乗りたくない。

荷物が大きすぎた

自分の家には、キャリーケースが1個しかなかったので、特に迷うことなくそれを持ってきていたのだが、

その大きさは、とても手荷物の範囲に収まるものではなかった。

普段の旅行は、学校や県や市がお膳立てしてくれていたので、荷物の大きさに応じて追加料金がかかることなど、知りもしなかった。

Fと並んで歩いているときに、「その荷物大きいから、先に預けないといけないね」と言われて初めて、「そうなんだ」と気がついた。

まさかの3時間遅れ

そういうわけで、まずはキャリーケースを預ける手続きをすることになった。

預ける場所まで行くと、他にも何人か旅客がいたのでその後ろに並んでいると、Fが熱心に横のボードを見ている。

何だろうと思い、のぞいてみると、「名古屋行きの便◯◯は、機材繰りのため3時間遅延」と書かれていた。

Fによると、それは自分たちが乗る予定の便だった。

「さ、3時間遅れ!?」

本来ならば10:05に福岡空港から飛び立ち、昼には名古屋に着いているはずだった。

そして、名古屋味噌カツのお店を予約してあったので、そこで昼食を食べる予定だったのだ。

しかし、飛行機が3時間も遅れるとなると、その予定は変更せざるを得ない。

それにしても、3時間もの間、いったい何をして待てばいいのだろうか。ツアー1日目の朝から、いきなり大事件である。

名古屋行の便が3時間遅れになっただけでなく、成田行きの便も一本、欠航となったようだ。

福岡空港の中は、予定が大幅に狂って呆然とする人、文句を言い募る人、取引先に慌てて電話する人などで、一時騒然となった。

(つづく)

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