134. 1泊2日と、あと1日<3日目>

うっかり初め?

こんにちは! おぬまです。

このシリーズ、もともと<1日目>、<2日目>、<3日目>の3話構成で行こうと思っていたので、

3話目の<2日目②>を書いた時点で完結したと勘違いしてしまい、

今日何気なく読み返していたら「エッ、(つづく)になってるし」とびっくり。

うっかり初めですかねー。いや、もう「うっかり」は今年に入ってから何回もやらかしてるか!(笑)

2日目の夜

夜空の下で「寒いよー」と凍える自転車。

「いい管理」と書かれた鍵を解かなければ、この自転車の苦しみを救うことはできません。

ところが、「いい管理」はすでに年末休みに入っていて電話にも出てくれない状態。

「いい管理」につながらなかった時のために「24時間サポートセンター」というのもありましたが、

誰かが電話をかけているらしく、何度かけ直しても一向につながりそうにありませんでした。

「いったいどうすれば・・・」

僕はただそうつぶやくのみでした。

その後、しももんと2人で「おむらいす亭」に行き、

とりあえずたくさん食べて忘れることにしました。

おいしかったけど、ちょっと高かった

しかし忘れられるはずもなく、

事あるごとに「あー、自転車・・・」と言い続けました。

これが2日目、すなわち12月28日の夜でした。

その夜、僕は歩いて家まで帰りました。

自転車で30分ほどかかる距離だったので、1時間以上かかると覚悟していましたが、

トイレに寄った時間を含めても45分しかかかりませんでした。

バイト先で

次の日。

この日はバイトが15:00~20:00でありました。

12月29日、仕事納めの日でした。

僕は出勤してしばらくすると、副店長とKさんに「実は友達の家に泊まったら、管理会社から自転車に鍵をかけられて・・・」

と話しました。

「泊まったのが12月27日だったんですが、管理会社は12月28日から1月4日まで年末年始休みらしく・・・もしかしたら休みが明けるまで解錠してもらえないかもです」

すると副店長が「その管理会社のやつ、俺よりタチ悪いな(笑)」

Kさんは「僕もそう思いますー」

・・・・・・(笑)

ブルーな午後

僕のバイト先は自転車屋さんなので、「いい管理」に囚われた愛車のことを忘れようと思っても、

似たような自転車を目にしては「ああ・・・」と意気消沈していました。

仕事納めの翌日の12月30日に実家に帰る予定でしたが、

自転車をそのままにして帰省しても、心から楽しむことはできないでしょう。

「どうすればよかったのか・・・」

午後のバイト中、そんなことばかり考えていました。

解錠された

ところがバイト終わりにスマホを見ると、くまモンから

「親が管理会社と話してくれて、今日解錠されたみたい」

というLINEが来ていました。

「おおおおお!」

僕の心は躍りました。

そして副店長とKさんに「解錠されたそうです!」と言いました。

自転車救出!

その後、副店長に教えてもらって学研都市駅まで電車に乗り、

そこから歩いて、今宿にあるくまモンのマンションまで行きました。

駐輪場に行くと、月光に輝くオレンジ色の自転車が目に入りました。まぎれもなく、僕の愛車でした。

「よかった、無事だったか!」

僕はくまモンに「マンション到着。よいお年を~」とLINEすると、自転車に乗って夜の道を駆け始めました。

傘をどうする

ここでちょっと厄介だったのが、傘。

バイト先に歩いて行くとき、雨が降り出しそうだったので傘を持っていったのでした。

自転車を受け取りに行くことがわかった時点でバイト先に置いていってもよかったのでは? と思ったのですが、

僕のバイト先は12月30日・31日・1月1日が店休日となっており、

僕も12月30日~1月6日で帰省する予定だったので、傘を置いていったらしばらく会えそうにありませんでした。

そうなると、今度は傘が寂しい思いをすることになり、

僕もまた心から正月を楽しむことができなくなるでしょう。

ということで、自転車を受け取る場所まで持っていった傘。

しかし、いざ自転車を漕ぐとなると、その傘をどうやって運ぶかが問題になりました。

危険な帰り道

カバンに入れてみたところ、長すぎてすぐに出てきてしまい、

ママチャリのように自転車に差して固定しようとしたところ、クロスバイクなので差せそうな場所が見当たらず、

手にもってハンドルを操作するのも危険なので、

結局、脇と太ももで挟むようにして持って自転車に乗りました。

途中、すれ違う自転車をよけようとしてバランスを崩したり、車に傘が当たりそうになったりと

いくつかの危険を乗り越え、ようやく帰宅。

ササッとお風呂に入ると、僕は連日の疲労と自転車が戻ってきた安心感とですぐに眠りに落ちていきました。

(おわり)

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