122. 戦国奮闘日記(2)

~筒井家編~

どうも~、おぬまです。いきなりですが、ここで悲しいお知らせです。

「史実に反して、長生きしてもらおう」と思っていた筒井順昭殿ですが、

1551年4月に、史実通り病死してしまいました・・・

「やっと大和平定の一歩を踏み出したところなのにッ」と無念そうでした。

残念ではありますが、ここで気落ちしていたら筒井家は他家の侵略を受けて滅んでしまいます。

とくに、順昭殿の死後、南の越智家が戦争準備をしているという噂が頻々と入ってきています。

突然のことではありますが、筒井順慶が出現するまでは、その叔父の筒井順政殿に頑張ってもらうしかありませんね。

越智家との戦争の準備

よう、われは筒井順政。

兄が急死したのには驚いたが、四囲の情勢が不穏なので、今は冷静になるしかない。

甥の順慶が立派に育つまでは、われが筒井家を主導することになった。

順慶が当主になるころには、40万石の大名くらいにはなっていたいものだな。

まずは、怪しい噂のある越智家。

越智家は東面している秋山家と互角の勝負をしているところだから、とても筒井家に攻め込む余裕はないだろうが、

こちらとしては「攻め込もうとしてきた敵を先に破った」という口実にできるから、都合がいい。

不憫だが、越智家には滅んでもらおう。もっとも、越智家は城を2つ持っているので、状況次第では一城だけ奪って傘下に加えることもできる。

攻め込む前に、自国の内政を充実させておこう。

今年の1月に終わった大和高田城攻めでは、民衆の支持が低いために兵力の補充が中々うまくいかなかった。

民衆の支持を高めておくことは、国力の増大になり、ひいては戦争の早期終結につながる。兵は拙速をもって尊しとなす、である。

奇跡の生還

~おぬまです。ここで、ちょっと嬉しいニュースです。

さっき筒井順昭殿が亡くなったと言いましたが、セーブし忘れて閉じてしまい、亡くなる前の状態に戻りました。

「でもまた病死するんだろうなあ」と思いつつ大和高田城攻めを再開しましたが、大和高田城が陥落して1551年4月が来てもピンピンしていました。

もしかしたら、奇跡が起こって寿命が延びたのかもしれません。

これは何かのお告げかもしれないということで、急きょ予定を変更し、大和高田城攻め後の戦闘態勢が整っている状態で、越智家侵攻も行うことにしました。

それでは、再び筒井順昭殿に指揮をとってもらいましょう!~

越智城攻め

わしは筒井順昭。一度天に召されかかったが、際どいところで戻ってきた。

さあ、越智城を攻めよう。野戦に敗北した越智家の将兵は逃げ出し、城には守備兵600しかいない。

これは総力を挙げて強襲あるのみだ。

例のごとく、後方支援担当の部将は城攻めには参加しない。

この越智城、城規模が大和高田城よりも大きいので、陥落にかかる時間と労力も増えることだろう。

だが、そんなことで怖気づくわしではない。

何しろ、一度死にかかったところを生き返ったのだから。もはや怖いものなしである。

こうしてわしは、その後6ヶ月間、越智城を攻め続けた。

~1551年9月~

「ゴホッ、ゴホッ・・・順政よ・・・」
「あ、兄上!!」
「順・・政・・・後を頼む・・・ガクッ」
「兄上えええ!!」

こうして、筒井順昭は二度目の死を迎えた。今度こそは、本当に亡くなってしまったようだ。

再び筒井順政

うむ。せっかく戻って来てくれた兄上が、また天に召されてしまった。

もはや、わしのやることはただ一つ。筒井家を盛り上げ、畿内最強の家にすることだ。

今のところ、畿内で最強なのは宿敵の三好家。・・・待っておれよ、三好・松永!

当面の目標、越智城は1551年10月に落ちた。残り一城となった越智家をどうするか。

滅ぼした場合、あとで残党が蜂起する場合がある。できれば滅ぼさずに配下にしたいものだ。

越智家と和解

1551年11月、伊賀衆から不戦同盟を持ちかけられたので受諾。

さらに、従属大名の十市家を臣従させることに成功。本軍の総兵力が1400も増えた。それを合わせると、今8000人ほどの兵がいることになる。

それに対して、敵の越智家は1000人。城の守備兵を合わせても、2000人である。数の面ではこちらは相手の4倍以上となった。

ただ、越智家の1000人を全滅させて城を奪うのが得か、味方につけてその1000人の兵力を他の戦いで使うのが得か。

城を攻撃するとこちらの犠牲も生じることから、答えは明白だ。

まずは不戦同盟を提案してみた。まあ、自分が同じ立場なら「人の城奪っておいて不戦同盟ってなんだよ」という感じだが。

しかし越智家はいま腹背に筒井家・秋山家という敵を抱えており、窮地であることに間違いはない。あるいは同盟提案に乗ってくるかもしれない。

・・・案の定、乗ってきた。内心では腸が煮えくり返る思いだったかもしれないが、とにかく結ぶことは結んだ。

来月は従属を提案してみよう。これは、受け入れてくれるだろうか。

現在筒井家は19万5千石。当初の10万石に比べると、およそ2倍に増えている。

総兵力もまた、2倍以上に増えた。

1年と8ヶ月でここまで成長できたのは、ちょっとすごいことかもしれない。

だが、おそらく本当の戦いは、これから始まる。

(つづく)

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