㊼歓喜と苦難

今日の18時過ぎ、朝から降り続いていた雨が収まったので晩御飯を食べに出かけました。

行き先は、「浜乃家(はまのや)」。

家から九大に行く途中にある定食屋さんです。

画像はGoogleマップから拝借しました

途中で別の用を済ませ、お店に着いたのが19時前。

この店には何回か来たことがあるのですが、初めてきたときに注文したのが「ヒレカツ定食」(700円)でした。

今回も、久しぶりにそれを頼みました。

しばらくして料理が出来上がり、僕はお店の中にあるテレビを見ながらヒレカツをおいしくいただきました。

偶然始まった歌番組

すると、19時を過ぎたころに「夏に聞きたい名曲 令和・平成・昭和 世代別」みたいな番組が始まりました。

僕は正直、令和と平成にはあまり興味がありませんでした。

新しい時代から戻っていく感じだったので、最初はテレビの方は見ずに黙々とご飯を食べていました。

しかし、番組の随所で「これから流れる予定の曲」が一瞬だけ流され、(こういうランキング番組でよくある手ですね笑)その中に松田聖子の「夏の扉」がありました!!

「これは見るしかないぞ!!」

ところが、机の上を見ると残っているのはヒレカツ一切れと、わずかなご飯とみそ汁だけ。

とても「昭和」までもちそうにありません。

そこで僕は、お店の人に「野菜炒めお願いします」と追加で注文しました。

ヒレカツ定食だけでもけっこう量があったので、お店の人は一瞬驚いていました(笑)

そして、出てきた野菜炒め(450円)はなかなか大盛り!

「食べきれるか?」と思いましたが、聖子さんが見れるんですから多すぎる料理など問題ではありません。

僕はちらちらテレビを見ながら”その時”を待ちました。

夏の扉を開けて

野菜炒めを食べ始めてしばらくしたころ、テレビのゲストたちの「かわい~」「え、これ19歳!?」という声が聞こえてきました。

「ん? 『夏の扉』のとき、1981年だから聖子さんは19歳だったな。。。これだ!!」

と僕は急いで顔を上げました。

というのも、お店にはテレビが2つあったのですが、ちょうどいい高さにある方は感染対策の壁が邪魔で半分しか見えなかったので、天井に吊られている方を見上げるしかなかったのです。。。

しかも、ほぼ真上にあったのでかなり首が痛かったです(泣)

首は痛かったけれど、僕はずっとテレビの画面を凝視していました。

ふとカウンターの向こうを見ると、お店の大将もテレビをガン見しています。

「もしかしてお仲間?」と思いましたが、彼は最近のアイドルの歌が流れたときもジーッと見ていたので、たぶん聖子さんのことが特別好きというわけではなさそうです。。。

そのほかにも、盛りだくさん

「夏の扉」のほかにも、僕の好きな曲がたくさん流れていました。

いくつかご紹介したいと思います!

・あー夏休み
高音が伸びやかに流れていく感じが、とっても心地よいです!

・season in the sun
以前、どこかで聞いたことがある気がします。。。

それも、だいぶ小さい頃に。

・勝手にシンドバッド
勢いがあって、元気が出ます!

サザンオールスターズのデビュー曲ですね!!

・二人の愛ランド
聴いていると思わず踊り出してしまうような、とっても楽しい雰囲気の歌ですよね。

高校生の頃、よく弟とお風呂で歌っていました(^^)

・夏色
この曲も、夏~! って感じですねー(^^)/

歓喜の後の苦難

僕は令和・平成・昭和の夏の名曲を全部聞き終わると、残っていたご飯を食べつくし、お勘定を済ませました。

さすがに食べすぎたのか、お腹が痛くなったのでしばらくトイレに籠りました。

トイレも済んで、お店の外に出るともう真っ暗。

しかも、ぽつぽつ雨が降り始めていました。。。

「早く帰らないとなー」と思いながら自転車のカギを開けましたが、そこで

「あ、自転車のライト、家に忘れてきた」

浜乃家から家までの間には、山を切り開いたような場所がいくつもあり、外灯が少なくライトなしではかなり危険でした。

さらに雨も降っているとなると、これはなかなか苦しい状況。

「無灯火で走っているのが警察にでも見つかったらヤバいしなー」と思いましたが、歩いたら家まで1時間近くかかります。

晴れている日なら歩いてもいいのですが、雨足が強くなりつつある状況でその選択は少し無理がありました。

「いいや、見つかったらその時! 背に腹は代えられない!!」と自転車に乗って駆けだしましたが、いきなり段差に引っかかってコケそうになりました。

真っ暗だと、車道と歩道の間にあるブロックが全然見えないんですね。

「いやー、こわすぎ!」

誰もいないのをいいことに、僕はビブラートをつけて叫びました。

もし同じように明かりを持たずにこの暗い夜道を歩いている人がいたならば、「いやいや、そっちが怖いわ!」と思ったことでしょう。

雨はどんどん強くなっていました。

どうしようもなかったので、わずかでも明かりがあるところでは自転車に乗り、本当に真っ暗な場所では自転車を降りて歩きました。

なんとか30分くらいで家が見えてきましたが、その時はもうずぶ濡れ。

「せめてライト持っていけばよかった。。。」と強く感じました。

おわりに

お店のテレビで聖子さんの「夏の扉」を始めとする数多くの「夏の名曲」を堪能した後に訪れた「どうしようもない状況」。

「これが人生か」と思い知らされたような夜でした。

「家に帰ったらすぐにお風呂に入ろう」と思っていたのですが、同居人が入っていてずぶ濡れ状態のまま1時間ほど入れず。。。。

すごすごと部屋に戻って一言。

「これも人生か」

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