㉟松田聖子のコンサート!! 第3話

こんにちは! おぬまです。

さて今回も、前回の終わり部分から始めていきましょう!

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このまま爆音で2時間くらいぶっ続けでやるのか。

それともどこかで終わりが来て、もう少し聴きやすい感じになるのか。

すべては神と聖子さん(とその協力者たち)のみが知っている「秘密」でした。。。

懐かしい曲たち

聴き慣れない英語の激しい曲が2曲ほど歌われたあと、聖子さんの背後にあったお城のような構造物が急に光り輝き、「SEIKO MATSUDA 40th」などのネオンが現れました。

それと同時に、聞き覚えのあるイントロが流れ出しました。

「テンテッテレン テンテッテレン テンテッテ テーテテレテレテテン♪」

もう、2つ目の「テンテッテレン」が流れる前に「あ! これはあの曲だな!」とわかりました。

そう、「時間の国のアリス」です!

気がつくと背後のお城も、曲に合わせてメルヘンチックに彩られていました。

この曲は、1984年にリリースされたので懐かしい曲であるといえるのですが、今年2021年の6月2日に「時間の国のアリス ~Alice in the world of time~」として聖子さんがセルフカバーしたものをリリースしているので、最近の曲であるともいえます。

時間の国のアリスが終わると、間髪を入れずに「渚のバルコニー」が始まりました。

※コンサートは撮影禁止だったので会場内の写真や動画はありません。。。文章だけだと様子が伝わりにくいかもしれないので、補助的にYou Tubeからの引用をさせていただきます。ご了承ください。

渚のバルコニーは1982年リリースの、夏にぴったりの歌です(^^)/

今でも「バルコニー」という文字を見ると、すぐにこの歌を連想してしまいます(笑)

そして次が「秘密の花園」。背景のネオンが一気に妖しい感じになりました。

いやー。この曲は本当にいいですねー。。。 というか、ここまでの3曲全部、僕の好きな歌です(^^)/

そして秘密の花園のあとは、「ピンクのモーツァルト」。

この曲は、曲名や歌詞など謎が多い曲だと思います。

最初聴いたとき、「ピンクのモーツァルトってどういうこと?」とまず疑問に思いました。

しかしそのミステリアスな感じに、次第に惹きつけられていき、一時期は毎日3回以上聴いていることもありました。

ピンクのモーツァルトは、時間の国のアリスと同じ1984年にリリースされています。

僕は、1983年の聖子さんと1984年の聖子さんでは、かなり大きく変わったなと感じています。

ちなみに、秘密の花園は1983年の曲です。

秘密の花園と、時間の国のアリスやピンクのモーツァルトを聴き比べただけでも、違いがわかるかと思います。

なんか一気に大人びた感じがするんですよね。。。気のせいでしょうか?

聖子さんは1982年に20歳になったので、1983年では21歳。その翌年の1984年には22歳になっています。

正直、22歳には見えない。。。(笑)

ピーチ・シャーベット

さて、ピンクのモーツァルトまで歌い終わると、聖子さんが「次はアコースティックコーナーでーす!」と言いました。

すると、お城の中からギターやフルート、ドラムを持った(ドラムは手には持てないですが)数人の男たちが出てきました。

ここで、聖子さんによって各メンバーの簡単な紹介が行われました。

それによると、今回初めて聖子さんのコンサートに参加したという演奏者もいる一方で、もうだいぶ前からコンサートに参加していて、聖子さんにいじられている演奏者もいました。

紹介のあと、それぞれのメンバーが1人ずつ自分の楽器でパフォーマンスを行い、それが終わると再び聖子さんが口を開きました。

「えー。今から、1983年にリリースしたアルバム『ユートピア』の中から、夏にぴったりのこの曲を歌いたいと思います。それでは、どうぞ!」

僕はそれを聞いて「あーこれは。あの曲だな」と思いました。

すぐに答え合わせをするかのように、独特のイントロが流れ始めました。

「ピーチ・シャーベット」です。

この曲。僕にとっては、まさに「思い出の一曲」なんですよね~。

この曲を、初めて「ピーチ・シャーベット」であると認識して聴いたのは、今年の2月24日。

それは、九大の前期試験の前日でした。

真冬に「真夏のプールの帰りに~♪」という歌を聴くのもおかしな話ですが、1度聴いてからというもの、僕は完全にこの歌の虜になってしまいました。。。

僕は、僕の高校が用意していた「受験の宿」という、学校単位でホテルに泊まって試験会場まで学校側が案内してくれるという制度を利用していたので、同じホテルに40人くらいの同級生が泊まっていました。

みんなが自室や共有スペースで試験前の最後の追い込みをかけている中で、僕は自分の部屋のベッドに横たわり、繰り返しこの「ピーチ・シャーベット」を聴いていました。

翌日には試験があるということで、不安が全くなかったと言えば嘘になります。

しかし、「もし大学受験に失敗しても、どうにか生きていけるだろう」という思いがあったので、1問だけ数学の証明を解いたあとはずっとベッドでごろごろしていました。

その時の、何とも言えない心の動き。

緊張もあり、背徳感のようなものもあり、「あと2,3日すればもう受験勉強なんかしなくていいんだ」という希望に満ちた思いもあり・・・と様々な感情がごちゃ混ぜになっていました。

特に、ピーチ・シャーベットの「時さえ 溶けだしそうなの 8月・・・8月・・・」という終わりの方の歌詞が妙に頭に残りました。

「8月か。どう転んだとしても、そのころには今とは全然違う生活をしてるんだろうなあ」

僕が思い焦がれた8月は、もうすぐそこにあります。

100年ぶりに

歌が終わると、聖子さんが話し始めました。

「えーとですね。こちらにいらっしゃる野崎さん(演奏者の1人)が、どうしてもこの歌を歌ってほしい、とおっしゃるので、次はこれで行きます」

聖子さんは続けて、「いやー、この歌久しぶりね! たぶん100年ぶりくらいに歌うと思うんですけど、歌ってみたいと思います。」

と真顔で言いました。100年ぶりて(笑) 笑いをこらえきれずに「ウァハハ」と吹き出している人もいました。

「それでは、100年ぶりのこの歌を、どうぞ♪」

曲名が「愛の神話」だから、100年ぶりと言ったのでしょうかね。。。

しかし僕はこの一連のジョークを聞いて、「聖子さんが100年ぶりに何かを歌うのを、聴いてみたい」と思いました。

聖子さん自身の持ち歌を100年間歌わないのは現実的に考えて難しいでしょう。

しかし、例えば聖子さんが子供のころに歌ったきり、その後1度も歌っていない歌があるとします。

そういった曲なら、もし聖子さんが100年以上生きれば実現可能かもしれません。

・・・いや、ぜひ実現してほしいと思いました。

誰にでもいつか死は訪れるのかもしれませんが、聖子さんならその常識を覆してくれると思います。

そして、その「100年ぶりの歌唱」を聴くためには、僕自身も長生きをする必要があります。

もし100年後も2人が生きていたとすれば、119歳と159歳では、もうあまり年の差を感じませんね。。。(たぶん)

長生きすれば、聖子さんにいっぱい会えると思います。

いつか、1対1でお話ししてみたいです!!

(つづく)

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